2「広める単位は家庭から」
「自分の健康は自分で守る」以上、他人に頼らないことが原則。官先生は「一もみ百円、二もみ二百円」と言い、人の足をもんでいるのをとても嫌っていました。そのために、自分でやる手段としてグリグリ棒、赤棒、ウォークマットⅡという三種の神器が生まれたのです。これらをうまく活用すれば、自分でいくらでもできるのです。どの道具(グ
ッズ)を使ってもいいですから、痛みを我慢して続けます。体の芯から暖かくなれば、上手なもみかたと言えます。極端に言えば、
足の先から体中が暖かくなったら、あなたのもみかたは正しいのです。
「くまなくまんべんなく針の隙間なくもんで、もんでもみほぐせ」と言っておられました。赤ちゃんのように暖かくて柔らかい足になるように頑張りましょう。
究楽部ではこれらのグッズの使い方も認定講師の先生方に徹底して伝えていますから、気楽に教えてもらうと良いと思います。それから、お年寄りや体の弱い方には全国に健康ルームがありますから、そこで指導を受けて自分で出来る方法を覚えてください。
3「若石健康法と官足法」
さて、皆さんは、若石(じゃくせき)健康法はご存知でしょうか。足もみの世界で最も官足法に近いのがこの若石健康法です。私は、若石健康法のパーティーで「官足法と若石健康法は兄弟です。目指すのが富士山の頂上とすれば、登り方はいろいろあります。仲良く頂上を目指しましょう。」と言いました。
呉 若石神父(スイス人)が台湾の教会で足揉みを始めて、マスコミで取り上げられて台湾で評判になり、足揉みが台湾中で「若石健康法」として一気に有名になりました。その時、以前より足揉みの研究をしていた官先生が手を挙げて、「私も自分の体を足揉みで元気にして今日があります。一緒に研究して普及していきましょう」ということで、官先生のご自宅の地下に在ったバイオリン教室を提供して、足揉み教室にしたという経緯があるからです。
その後、官先生は日本に来られ、本(官足法)の出版となるのです。その時、国際若石健康研究会(本部台湾)が、官先生に対して、1982年に日本での足もみのいわば全権大使としてその権益を認め保護すると、創会人の陳茂雄さんと執行会長の陳茂松さんが承認したことを確認した文書(1988年)のコピーが私の手元に今でもあります。
私が出版にあたって、様々なトラブルの起こる可能性を避けるために先生に台湾から持ってきていただいたものです。当時もその後も様々な紆余曲折があって、今日に至っています。
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